気になる汗の悩み、多汗症とは?

クリニックを知りたい
先生、「AGAの多汗症」ってどういう意味ですか?AGAって、確か髪の毛に関係する言葉ですよね?

美容研究家
良い質問ですね!実は「AGAの多汗症」という表現は誤りです。AGAは「男性型脱毛症」のことで、汗とは直接的な関係はありません。多汗症は、文字通り汗が多く出てしまう病気のことですよ。

クリニックを知りたい
そうなんですね!てっきり、AGAが原因で汗が出るとなってしまう病気があるのかと思いました!

美容研究家
AGAと多汗症は全く別の病気です。それぞれ原因も治療法も違いますので、混同しないようにしましょうね。
AGAの多汗症とは。
『AGAの多汗症』とは、体に必要な量よりもはるかに多くの汗をかいてしまい、日常生活に影響が出てしまう病気のことです。日本人のおよそ20人に1人がこの病気にかかると言われています。汗に関する病気なので『ワキガ』と混同されがちですが、原因となる汗腺が異なる別の病気です。人の体にはおよそ400万個の汗腺があり、そのうちワキガの原因となるアポクリン腺が100万個、多汗症の原因となるエクリン腺が300万個あります。エクリン腺は自律神経にコントロールされています。一般的に、多汗症はエクリン腺から出る汗の量が多い状態を指しますが、アポクリン腺から出る汗の量が多い場合も多汗症に含まれます。
多汗症とは

– 多汗症とは多汗症とは、日常生活に支障をきたすほど、大量の汗をかいてしまう症状を指します。汗は本来、体温を調節したり、不要なものを体の外に出したりするために必要なものです。しかし、多汗症の場合、必要以上に汗が出てしまうため、日常生活で様々な困難が生じることがあります。例えば、書類を書いている際に、汗で紙が濡れてしまったり、人と握手をする際にためらってしまう、あるいは、衣服の汗染みが気になってしまうといったことです。このような状況は、しばしば精神的な負担となり、人によっては人と会うことや外出を控えるようになることもあります。多汗症は、その原因や症状によっていくつかの種類に分けられます。原因が特定できるものを「二次性多汗症」、原因が特定できないものを「原発性多汗症」といいます。また、全身から汗が出る場合や、脇や手のひら、足の裏など、特定の部位に症状が現れる場合があります。もし、汗の量が多くて悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、医療機関に相談してみることをおすすめします。専門医による適切な診断と治療を受けることで、症状を改善できる可能性があります。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 定義 | 日常生活に支障をきたすほどの大量の汗 |
| 原因 | 体温調節、不要物の排出など。多汗症の場合、必要以上の汗が出る。 |
| 症状 | 書類が汗で濡れる、握手をする際にためらう、衣服の汗染みが気になるなど |
| 精神的負担 | 人と会うことや外出を控えるようになることも |
| 種類 | – 二次性多汗症:原因が特定できるもの – 原発性多汗症:原因が特定できないもの – 全身から汗が出る場合 – 特定の部位(脇、手のひら、足の裏など)に症状が現れる場合 |
| 対応策 | 医療機関に相談し、専門医による適切な診断と治療を受ける |
多汗症の症状

– 多汗症の症状
多汗症は、ただ汗の量が多いだけでなく、汗が出る場所や状況によって様々な症状が現れます。
例えば、手のひらや足の裏、脇の下など、特定の部位に集中して汗が出る場合があります。また、顔や頭から汗が滝のように流れ落ちる場合もあれば、体全体にわたって大量の汗が出る場合もあります。
さらに、精神的な緊張やストレスを感じた時や、気温の上昇など暑さを感じた時、辛いものを食べた時などに、症状が悪化する傾向があります。
多汗症の症状が重い場合は、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。汗によって物が掴みにくくなったり、滑りやすくなったりすることで、仕事や家事、学業に影響が出る可能性があります。また、常に汗で衣服が濡れている状態は、周囲に不快感を与えてしまうのではないかと不安になり、対人関係を避けるようになることもあります。さらに、汗が原因で皮膚炎などの二次的な疾患を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
| 症状 | 詳細 |
|---|---|
| 汗の量が多い | 体全体にわたって大量の汗が出る場合もあれば、特定の部位に集中して汗が出る場合もある |
| 汗が出る場所 | 手のひら、足の裏、脇の下、顔、頭など |
| 症状が悪化する状況 | ・精神的な緊張やストレス ・気温の上昇 ・辛いものを食べた時 |
多汗症の原因

– 多汗症の原因
多汗症は、気温や運動量に関わらず、日常生活に支障をきたすほどの excessive な量の汗をかいてしまう状態を指します。その原因は完全には解明されていませんが、多くの場合、自律神経の働きが深く関わっていると考えられています。
自律神経は、体温調節や呼吸、消化など、私たちの意思とは無関係に働く体の機能をコントロールしています。その中でも、汗腺に作用して発汗を促すのも自律神経の役割の一つです。
通常、自律神経は体温の上昇や運動など、発汗が必要な状況に合わせて適切に汗の量を調整しています。しかし、何らかの原因で自律神経のバランスが乱れると、汗腺が過剰に刺激され、必要以上の汗が分泌されてしまうことがあります。これが、多汗症を引き起こす大きな要因の一つと考えられています。
自律神経のバランスを乱す要因としては、精神的なストレスや不安、不規則な生活習慣、睡眠不足、疲労の蓄積などが挙げられます。また、遺伝的な体質も関与していると考えられています。
さらに、甲状腺機能亢進症や糖尿病といった内分泌系の病気が原因で多汗症の症状が現れることもあります。これらの病気では、ホルモンの分泌異常が起こり、自律神経の働きにも影響を及ぼすため、発汗量の増加などの症状が現れることがあります。
多汗症の原因は人によって異なり、複数の要因が複雑に絡み合っている場合もあります。そのため、症状が重い場合や原因がはっきりしない場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けることが大切です。
| 原因のカテゴリ | 具体的な原因 |
|---|---|
| 自律神経の乱れ | 精神的なストレスや不安 不規則な生活習慣 睡眠不足 疲労の蓄積 遺伝的な体質 |
| 疾患 | 甲状腺機能亢進症 糖尿病 |
多汗症とワキガの違い

– 多汗症とワキガの違い
多汗症とワキガは、どちらも汗が関係する症状ですが、その原因や症状は大きく異なります。
多汗症は、エクリン腺という汗腺から出る汗の量が多い状態を指します。エクリン腺は全身に分布しており、体温調節のために汗を分泌する役割を担っています。多汗症の場合、この体温調節に必要な量を超えて、大量の汗が分泌されてしまうため、日常生活に支障をきたすことがあります。例えば、手のひらや足の裏に大量の汗をかいてしまい、物を持つ、書く、歩くといった動作に苦労するケースや、顔に汗が垂れてくることで人と会うのが億劫になるケースなどが挙げられます。
一方、ワキガは、アポクリン腺という汗腺から分泌される汗が原因で発生します。アポクリン腺は脇の下や陰部など、特定の場所に集中しており、エクリン腺からの汗とは異なり、脂質やタンパク質などを多く含んでいます。このアポクリン腺から分泌された汗が、皮膚の常在菌によって分解される過程で、独特の臭いを発するようになります。これがワキガの主な原因です。
このように、多汗症は汗の量が多いことが問題となるのに対し、ワキガは臭いが問題となる点が大きく異なります。
ただし、多汗症とワキガを併発している場合もあるため、自己判断せず、専門医に相談することをおすすめします。
| 項目 | 多汗症 | ワキガ |
|---|---|---|
| 原因 | エクリン腺からの汗の量が多い | アポクリン腺からの汗が皮膚の常在菌によって分解され、臭いを発する |
| 症状 | 手のひら、足の裏、顔などに大量の汗をかく | 脇の下などから独特の臭いがする |
| 治療法 | 制汗剤、ボツリヌス毒素注射、手術など | 制汗剤、ボツリヌス毒素注射、手術など |
多汗症の治療法

– 多汗症の治療法について日常生活で汗が気になる、人よりも汗が多いと感じている方は「多汗症」の可能性があります。多汗症は、気温や運動量に関わらず、過剰に汗をかいてしまう病気です。 多汗症にはいくつかの治療法があり、症状の程度や部位、原因に合わせて医師が適切な治療法を提案します。軽度の多汗症の場合は、まず、制汗剤の使用が有効です。制汗剤には、汗を抑える効果のある成分が含まれており、肌に塗布することで発汗を抑制します。また、イオン導入という治療法もあります。これは、微弱な電流を使って、薬剤を肌の奥深くまで浸透させる治療法です。 中等度以上の多汗症の場合は、ボツリヌス毒素注射や手術療法といった選択肢があります。ボツリヌス毒素注射は、汗腺に作用して汗の分泌を抑える治療法です。注射による治療のため、比較的短時間で効果が期待でき、ダウンタイムも短いのが特徴です。効果の持続期間は個人差がありますが、数ヶ月間効果が持続します。 手術療法は、汗腺を切除したり、交感神経を遮断したりすることで、根本的な治療を目指す方法です。効果は高い一方、体への負担が大きいため、他の治療法で効果が得られない場合に検討されます。どの治療法が適しているかは、患者様一人ひとりの症状や生活習慣などを考慮して決定します。気になる症状がある方は、一人で悩まずに、まずは医療機関を受診して相談してみましょう。
| 症状の程度 | 治療法 | 説明 | 効果の持続期間 |
|---|---|---|---|
| 軽度 | 制汗剤 | 汗を抑える効果のある成分を肌に塗布し、発汗を抑制 | – |
| 軽度 | イオン導入 | 微弱な電流を使い、薬剤を肌の奥深くまで浸透させる | – |
| 中等度以上 | ボツリヌス毒素注射 | 汗腺に作用して汗の分泌を抑える注射治療 | 数ヶ月間(個人差あり) |
| 中等度以上 | 手術療法(汗腺切除、交感神経遮断) | 汗腺を切除、または交感神経を遮断することで根本的な治療を目指す | – |
